「日本代表選手はどんなラケットを使っているの?」──そんな疑問に答えるために、2025年最新版のバドミントンプロラケット情報を徹底調査しました。
奈良岡功大選手や山口茜選手をはじめとするA代表メンバーが実際に使用しているモデルを、メーカー別・プレースタイル別にわかりやすく解説。
さらに、プロ仕様ラケットを選ぶ際に知っておくべき重量・バランス・シャフト硬度の基本も詳しく紹介します。
「自分のプレーに合う一本」を見つけたい方にとって、この記事が理想のラケット選びの決定版になります。
2025年最新版|バドミントンプロ選手が使用しているラケット一覧
この記事では、2025年時点で日本A代表として活躍するバドミントンプロ選手たちが実際に使用しているラケットを紹介します。
シングルス・ダブルス・混合ダブルスごとに使用モデルを整理し、どのメーカーがどのプレーヤーに支持されているかを一目で分かるようにまとめました。
| 区分 | 選手名 | 使用ラケット | メーカー |
|---|---|---|---|
| 男子シングルス | 奈良岡功大 | RYUGA Ⅱ PRO | VICTOR |
| 男子シングルス | 西本拳太 | RYUGA Ⅱ PRO | VICTOR |
| 女子シングルス | 山口茜 | ASTROX 100ZZ | YONEX |
| 女子シングルス | 奥原希望 | ALTIUS 01 FEEL | MIZUNO |
| 男子ダブルス | 渡辺勇大 | HALBERTEC 9000 | LI-NING |
| 男子ダブルス | 小林優吾 | DUORA Z-STRIKE | YONEX |
| 女子ダブルス | 福島由紀 | ASTROX 88D PRO | YONEX |
| 女子ダブルス | 松本麻佑 | NANOFLARE 1000Z | YONEX |
| 女子ダブルス | 志田千陽 | NANOFLARE 800 PRO | YONEX |
| 女子ダブルス | 松山奈未 | NANOFLARE 700 PRO | YONEX |
日本代表の多くはYONEX製を使用していますが、VICTORやLI-NINGといった海外メーカーも確実に存在感を示しています。
それぞれの選手のプレースタイルに合わせて、ラケットのバランスやシャフト硬度を選択しているのが特徴です。
プロ選手が使うラケットの特徴とは?
プロ選手が使用するラケットには、一般モデルと異なる独自のチューニングや思想が込められています。
ここでは、シングルスとダブルスの違い、設計思想、そしてメーカーごとの特徴を見ていきましょう。
シングルスとダブルスで異なる設計コンセプト
シングルス用ラケットはコート全体をカバーするための飛距離とコントロール性を重視します。
一方ダブルス用は素早い反応とドライブ性能が重要視され、軽量で振り抜きやすい設計が多く見られます。
例えるなら、シングルスは「パワー重視の剣」、ダブルスは「スピード重視の短剣」といったイメージです。
| タイプ | 特徴 | おすすめの選手スタイル |
|---|---|---|
| シングルス | 飛距離・コントロール性 | ストローク重視型 |
| ダブルス | 操作性・素早い反応 | ネットプレー型 |
トップ選手が選ぶ「ヘッドヘビー」や「シャフト硬さ」の理由
多くのプロがヘッドヘビー(ラケットの先端が重い)を選ぶ理由は、スマッシュ威力を最大化できるためです。
また、シャフトの硬さが「硬い」ほど、打球時のエネルギーロスが少なく、より鋭いショットを生み出せます。
ただし、硬いシャフトはスイングスピードが求められるため、初心者にはやや扱いが難しい点もあります。
国内メーカー(YONEX・MIZUNO)と海外メーカー(VICTOR・LI-NING)の違い
国内メーカーは日本人選手の体格やプレースタイルに合わせた繊細な設計が特徴です。
一方、海外メーカーは爆発的なパワー性能やデザイン性で注目を集めています。
| メーカー | 特徴 | 代表的モデル |
|---|---|---|
| YONEX | バランスの取れた性能と信頼性 | ASTROX 100ZZ, NANOFLARE 800 |
| MIZUNO | 柔軟なシャフトと操作性 | ALTIUSシリーズ |
| VICTOR | シャープな打感とスピード重視 | RYUGA Ⅱ PRO |
| LI-NING | 爆発的なスマッシュ性能 | HALBERTECシリーズ |
プロ選手のラケット選びは「スタイル×性能×感覚」の絶妙なバランスによって決まります。
次章では、日本代表選手が実際に愛用しているモデルをさらに詳しく解説していきます。
日本代表選手の愛用モデルを徹底解説
ここでは、現在日本A代表として活躍している主なプロ選手たちが使用しているラケットを詳しく見ていきましょう。
それぞれのモデルには、プレースタイルや戦術に合わせた工夫が詰まっています。
奈良岡功大・西本拳太|リュウガⅡプロ(VICTOR)
奈良岡功大選手と西本拳太選手が使用するのは、台湾のメーカーVICTORの「RYUGA Ⅱ PRO」です。
このモデルは高い反発力とヘッドヘビーな設計が特徴で、強烈なスマッシュと安定したコントロールを両立させています。
3U・4Uの重さが選べるため、パワー型プレーヤーにも最適です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| メーカー | VICTOR |
| バランス | ヘッドヘビー |
| シャフト | 硬め |
| 対象プレーヤー | パワー系シングルス |
山口茜・奥原希望|アストロクス&アルティウスシリーズ(YONEX・MIZUNO)
山口茜選手はYONEX アストロクス100ZZを使用しています。
シャフトが硬く、ヘッドヘビー構造によって力強いショットを打ち出せるため、攻撃的なシングルスプレーヤーに人気です。
奥原希望選手はMIZUNO アルティウス01フィールを使用。
柔らかいシャフトが特徴で、ラリー中でも精度を落とさずに安定したコントロールショットを放つことができます。
| 選手 | ラケット名 | 特徴 |
|---|---|---|
| 山口茜 | ASTROX 100ZZ | 攻撃型/ヘッドヘビー |
| 奥原希望 | ALTIUS 01 FEEL | コントロール型/柔シャフト |
渡辺勇大・東野有紗|リーニン&アークセイバー11プロ
混合ダブルスで世界をリードする渡辺勇大選手と東野有紗選手。
渡辺選手は中国ブランドLI-NING(リーニン)HALBERTEC 9000を使用し、攻撃力を最大化しています。
東野有紗選手はYONEX アークセイバー11プロを愛用し、守備と連続ドライブ性能のバランスを重視しています。
| 選手 | メーカー | ラケット | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 渡辺勇大 | LI-NING | HALBERTEC 9000 | 強力なスマッシュ性能 |
| 東野有紗 | YONEX | ARCSABER 11 PRO | コントロール性能・柔軟性 |
福島由紀・松本麻佑・志田千陽・松山奈未|ナノフレア・アストロクスの違い
女子ダブルス勢ではYONEXのナノフレアシリーズとアストロクスシリーズが中心です。
福島由紀選手は「アストロクス88D PRO」で強打を重視。
志田千陽選手・松山奈未選手は「ナノフレア800 PRO/700 PRO」で軽快なレシーブと操作性を重視しています。
| 選手 | ラケット名 | 特徴 |
|---|---|---|
| 福島由紀 | ASTROX 88D PRO | スマッシュ重視・後衛型 |
| 志田千陽 | NANOFLARE 800 PRO | 操作性重視・前衛型 |
| 松山奈未 | NANOFLARE 700 PRO | 軽量・反応速度重視 |
| 松本麻佑 | NANOFLARE 1000Z | 高反発・高スピード |
トップ選手たちは「攻撃力」か「操作性」かを軸に、自分のプレーに最もフィットするモデルを選んでいます。
プレースタイル別|あなたに合うバドミントンプロラケットの選び方
ここからは、読者のあなたがプロ選手のモデルを参考に、自分に合ったラケットを見つけるための選び方を解説します。
攻撃型・守備型・オールラウンダーの3タイプに分けて見ていきましょう。
攻撃型プレーヤーにおすすめのモデル
スマッシュで相手を押し切りたいプレーヤーにはヘッドヘビー×硬めシャフトのラケットが最適です。
例:ASTROX 100ZZ(YONEX)、RYUGA Ⅱ PRO(VICTOR)、HALBERTEC 9000(LI-NING)
| 特徴 | メリット | おすすめモデル |
|---|---|---|
| ヘッドヘビー | スマッシュ威力アップ | ASTROX 100ZZ |
| 硬めシャフト | 鋭い打球感 | RYUGA Ⅱ PRO |
| 重量3U以上 | 安定した打ち抜き | HALBERTEC 9000 |
守備・コントロール重視プレーヤーにおすすめのモデル
守備型の方にはヘッドライト寄りの軽量モデルが向いています。
素早い反応でレシーブを返し、ネット際での繊細なショットを安定させたい人にぴったりです。
| 特徴 | メリット | おすすめモデル |
|---|---|---|
| ヘッドライト | 振り抜きやすい・反応が早い | NANOFLARE 800 PRO |
| 軽量(4U〜5U) | 長時間のラリーでも疲れにくい | NANOFLARE 700 PRO |
| 柔らかめシャフト | ミスヒットが少ない | ALTIUS 01 FEEL |
オールラウンダー向けのバランスタイプ
攻守のバランスを取りたいプレーヤーにはイーブンバランス設計のモデルがおすすめです。
「アークセイバー11プロ」や「ナノフレア1000Z」は、攻撃と守備のどちらも高いレベルでこなせる万能モデルです。
| 特徴 | メリット | おすすめモデル |
|---|---|---|
| イーブンバランス | 攻守両立型 | ARCSABER 11 PRO |
| 高反発シャフト | 攻撃にも対応 | NANOFLARE 1000Z |
| 軽中量設計 | 操作性と安定感の両立 | ASTROX 88D PRO |
自分のプレー傾向を理解し、それに合う「重さ・バランス・シャフト硬度」を選ぶことが、理想の1本への近道です。
まとめ|プロラケットを選ぶときのポイント
ここまで、2025年の日本代表選手が使用しているラケットや、プレースタイル別の選び方を紹介してきました。
最後に、プロ仕様ラケットを選ぶ際に押さえておきたい3つの重要ポイントを整理します。
重量・バランス・シャフト硬度の最適化
ラケット選びの基本は、「自分のスイングスピードとプレースタイルに合う設計」を見極めることです。
重量は3U(重め)・4U(標準)・5U(軽め)で選び、バランスは攻撃ならヘッドヘビー、守備ならヘッドライトが目安です。
| 項目 | 攻撃型 | 守備型 | バランス型 |
|---|---|---|---|
| 重量 | 3U | 4U〜5U | 4U |
| バランス | ヘッドヘビー | ヘッドライト | イーブン |
| シャフト | 硬い | 柔らかい | 中間 |
試打の重要性と購入時の注意点
スペック表だけでは、ラケットの打球感やスイングバランスは完全には分かりません。
可能であれば必ず店頭で試打を行い、自分のスイングにフィットするかを確認しましょう。
また、グリップサイズ(G4〜G6)も重要で、手の大きさに合っていないと操作性が落ちる場合があります。
| チェックポイント | 内容 |
|---|---|
| 試打 | スイング時の重心と弾き感を確認 |
| グリップ | 手の大きさに合わせてサイズ選択 |
| ガットテンション | 打球感を変える要因。張りすぎ注意 |
プロ仕様ラケットを選ぶ最大のコツは、「選手の真似」ではなく「自分に合う一本」を見つけることです。
その上で憧れの選手と同じモデルを選ぶことで、モチベーションとプレーの質がさらに向上します。


コメントを残す