バドミントンのサイドバイサイドとは？特徴やメリット・デメリットなどフル解説！

この記事では、バドミントン初心者でもわかるように、サイドバイサイドの特徴・メリット・デメリットを解説します。

バドミントンのダブルスで「どこに立てばいいのかわからない」と感じたことはありませんか。

そんなときに知っておきたいのが、守備の基本フォーメーションであるサイドバイサイドです。

これは、2人が横に並んでコートを分担し、相手のスマッシュや速いショットに対応する守備の形。

サイドバイサイドを理解すれば、相手の攻撃にも落ち着いて対応でき、ペアとの連携もスムーズになります。

さらに、トップアンドバックとの違いや、守りから攻撃へ切り替えるポイントも紹介します。

フォーメーションを理解すれば、試合中の動きが明確になり、守備の安定感が一気にアップします。

バドミントンのサイドバイサイドとは？

ここでは、ダブルスの「守りの形」として知られるサイドバイサイドについて解説します。

このフォーメーションを理解することで、相手のスマッシュや速いショットにも安定して対応できるようになります。

サイドバイサイドの基本フォーメーション

サイドバイサイドとは、2人のプレイヤーがコートの横方向に並ぶ守備フォーメーションのことです。

お互いが左右半分ずつのエリアを担当し、相手のスマッシュやドライブに素早く反応できるように構えます。

「羽を上げたら横に並ぶ」が、ダブルス守備の基本です。

この配置ができていれば、どんな攻撃にも落ち着いて対応できるようになります。

どんな場面でサイドバイサイドになる？

サイドバイサイドは、相手に攻撃権があるときや、自分たちがロブ（高い球）を上げた後に自然に形成されます。

つまり、「攻められているときの守備の形」です。

相手が攻撃に転じたときに、瞬時に横並びを作れるペアほど守備が安定します。

トップアンドバックとの違いを比較

サイドバイサイドが「守りの形」なのに対して、トップアンドバックは「攻めの形」です。

両者の違いを整理しておくことで、試合中の切り替え判断がスムーズになります。

攻めるときは縦、守るときは横と覚えると、フォーメーション判断が一気に簡単になります。

バドミントンのサイドバイサイドの3つの特徴

ここでは、サイドバイサイドの特徴を3つに分けて解説します。

• 横並びで守る守備フォーメーション
• 相手のスマッシュに強い配置
• 守りながら攻撃に転じやすい形

守りの安定性を高めるために、このフォーメーションが持つ構造的な強みを理解しましょう。

特徴①：横並びで守る守備フォーメーション

サイドバイサイドの最大の特徴は、左右をカバーできる横並びの守備体制です。

2人がバランスよく立つことで、相手のスマッシュや速いドライブにも対応しやすくなります。

お互いの守備範囲を明確にすることで、無駄な動きが減り、ラリー中のミスも少なくなります。

特徴②：相手のスマッシュに強い配置

サイドバイサイドは、特に相手のスマッシュに対して強いのが特徴です。

横に並ぶことで、前衛・後衛の縦の隙をなくし、どんな角度のスマッシュにも対応可能になります。

この配置によって、相手の強打を何本でも受け続けられる守備力が身につきます。

特徴③：守りながら攻撃に転じやすい形

サイドバイサイドは「守りの形」ではありますが、守りながら攻撃に転じやすいという柔軟さを持っています。

相手のスマッシュをうまくレシーブして高く上げれば、そこから攻撃に切り替えるチャンスが生まれます。

つまり、サイドバイサイドは「受ける守備」ではなく「攻撃を準備する守備」と言えるのです。

バドミントンのサイドバイサイドの5つのメリット

ここでは、サイドバイサイドを採用することで得られる5つのメリットを紹介します。

• コート全体を広く守れる
• 相手の強打に対応しやすい
• 守備の安定感が増す
• 守りから攻撃への切り替えがしやすい
• ペアでの連携練習に最適

守備力を高めたい初心者や、ダブルスでの安定感を求めるプレイヤーにとって欠かせないポイントです。

メリット①：コート全体を広く守れる

サイドバイサイドは、左右にプレイヤーが並ぶことでコート全体を広くカバーできます。

特に相手が速いスマッシュやドライブを多用する場合でも、横方向の動きで対応しやすいのが魅力です。

「自分は右半分」「相手は左半分」と分担を意識するだけで、守備が格段に安定します。

メリット②：相手の強打に対応しやすい

サイドバイサイドは、スマッシュやドライブといった強いショットを受けるのに最適な形です。

2人が横並びになることで、どんな角度のショットにも素早く反応できます。

特にラリーが速い上級者相手でも、この形なら余裕を持ってレシーブできる場面が増えます。

メリット③：守備の安定感が増す

サイドバイサイドは、守備の基本ポジションです。

前衛・後衛のような縦の入れ替えがないため、動きに迷いが生じにくく、ペア同士の呼吸も合わせやすくなります。

守備の安定は、攻撃のチャンスを生む第一歩です。

メリット④：守りから攻撃への切り替えがしやすい

サイドバイサイドは、単なる防御ではなく攻撃への準備形でもあります。

相手のスマッシュを高く上げて時間を作れば、次の瞬間にトップアンドバックへ移行することができます。

守備から攻撃への切り替えをスムーズに行えると、試合全体の流れを掴みやすくなります。

メリット⑤：ペアでの連携練習に最適

サイドバイサイドは、ペアの呼吸を合わせる練習にもぴったりです。

お互いがどの位置まで動くかを明確にしながら、声をかけ合う練習を繰り返すことで連携力が高まります。

「一緒に動く守備」を意識することで、ペアの信頼関係も深まります。

バドミントンのサイドバイサイドの5つのデメリット

守備の安定感が魅力のサイドバイサイドですが、攻撃面では注意すべき点もあります。

• 攻撃のテンポが落ちやすい
• 前衛で得点を取りにくい
• スマッシュの返球が甘くなりやすい
• ポジションの入れ替えが遅れると崩れる
• ペア間の距離感を間違えると隙が生まれる

ここでは、実戦で起こりやすい5つのデメリットを紹介します。

デメリット①：攻撃のテンポが落ちやすい

サイドバイサイドは守備重視のため、攻撃に転じるまでに時間がかかる傾向があります。

相手にラリーの主導権を握られやすく、得点チャンスを逃す場面も増えます。

チャンスを掴むためには、相手のロブを見逃さず一気に攻めへ切り替える判断が必要です。

デメリット②：前衛で得点を取りにくい

横並びの配置では、ネット前に詰めてプッシュで決めるようなプレーが難しくなります。

結果として、相手の返球を待つ「受けの展開」が続きやすくなります。

「守る時間が長い＝得点チャンスが減る」という点を意識しておきましょう。

デメリット③：スマッシュの返球が甘くなりやすい

相手のスマッシュを受ける際、無理に前へ返そうとすると甘い返球になりやすく、相手の前衛に決められるリスクがあります。

焦らず、相手を動かす意識を持つことが重要です。

デメリット④：ポジションの入れ替えが遅れると崩れる

横並びの状態から前後の切り替えが遅れると、瞬時にコートの空白が生まれます。

特に、相手が前後に打ち分けてくるタイプだと対応が難しくなります。

ポジションの切り替えこそが、サイドバイサイド上達のカギです。

デメリット⑤：ペア間の距離感を間違えると隙が生まれる

サイドバイサイドでは、2人の距離が近すぎても遠すぎてもカバーしきれないゾーンが発生します。

ペアとの呼吸＝守備の強さです。

練習から距離感を一定に保つ意識を持ちましょう。

バドミントンのサイドバイサイドについてまとめ

ここまで、バドミントンの守備フォーメーション「サイドバイサイド」について、特徴・メリット・デメリットを解説してきました。

サイドバイサイドは、ダブルスで守備を固めたいときに最も信頼できるフォーメーションです。

しかし、守るだけでは勝てないのも事実です。

相手のスマッシュを受け止めたら、次はトップアンドバックへ切り替えて攻撃に転じる意識を持ちましょう。

• 相手が攻撃してきたら「横並び」で守る
• 攻撃に移るときは「縦並び」で攻める
• ペアと声を掛け合い、距離感を一定に保つ

この3点を意識するだけで、試合中の動きに迷いがなくなります。

特に初心者のうちは、サイドバイサイドの「基本の形を崩さない」ことが大切です。

サイドバイサイドは、守備を安定させるだけでなく、ペアとの信頼関係を築く土台でもあります。

ぜひ練習の中で距離感や動きを確認しながら、守備から攻撃へスムーズに切り替えられるダブルスを目指していきましょう。

「守備を極めること＝勝利への近道」です。

今日からぜひ、サイドバイサイドを意識して練習してみてください。